★おとなに読んでもらいたい絵本
★子どもと心あたたまる時間を共有する絵本
大好きな、シャーロット・ゾロトウの絵本を紹介します!
子どもの頃に絵本を読んでもらい、そのうち自分で童話を読むようになり、大人になると小説や啓発本を読むようになり、いつしか児童文学から遠ざかる・・・
このサイクルは世界共通かもしれません。
でも大人になってから読む絵本は、子どもの頃に抱く感情とはまた違い、思っている以上に心にすっと入ってくるのです。
わたしが社会人になってからの楽しみのひとつは、退勤後に本屋へ寄り、ピンときた絵本を集めることです。難しそうな本や小さな字を追う分厚い本ではなく、ぱっと読めるのに身体にドシンとくる絵本が、その時々の自分を助けてもくれました。自分のなかでひっかかっている気持ちを代弁してくれるものが絵本だったのです。
その作者のひとりがシャーロット・ゾロトウさん。
彼女の作品は「ヒト」にフォーカスしているので、人間関係や子どもの成長について悩んでみえる方にも、おすすめです。
シャーロット・ゾロトウ(charlotte Zolotow)
1915年 アメリカ バージニア州ノーフォーク生まれ
アメリカ児童文学作家・詩人
ウィスコンシン州大学卒業後、ニューヨークの出版社の児童書編集者として活躍
絵本作家としても優れた資質をもち、代表作多数
今回は3冊ご紹介します。
まずは、シャーロット・ゾロトウさんの絵本と最初に出会った絵本、
「ねえさんといもうと」
姉がいるのですが、妹としての気持ちが見事に伝わる内容だったので、姉の結婚式のお祝いに贈った1冊です。姉と妹、それぞれの成長が描かれています。
続いては、「かぜは どこへいくの」
子どもの素朴な疑問を見事な表現で回答している絵本です。SDGsという言葉ができる前から自然の素晴らしさを教えてくれていた1冊。表紙はカラーですが、絵本はモノクロの鉛筆画です。
そして最後にご紹介するのは
「いまがたのしいもん」
こちらも子どもの素直な言葉が綴られた1冊です。
自分たちにもそんな頃があったな、と気づかされ、いつしかキュッとなっていた感情が解き放たれます。
シャーロット・ゾロトウの絵本は、空想世界の登場人物ではなく、実在する「ヒト」が表現されているので、自らの経験と重ねて読めるところがなによりの魅力です。
つい、誰かと比較してしまい疲れてしまったとき、
あなたはダメなんかじゃない、ちゃんと成長しているよ、と優しく寄り添ってくれる絵本の世界観は、おとなになってから読むからこそ得られるものだと思います。
これらのおすすめ絵本だけでなく
ぜひ、本屋でいろんな絵本を手にとってみてください。
“今日もこれでイイヨー!”